

日本語教育史研究会
The society for Historical Study
on Japanese Language Education
2025年度研究発表会のお知らせ
2026年1月22日
日本語教育史研究会運営委員会
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日本語教育史研究会2024年度研究発表会を下記の要領で開催いたします。多数のみなさまのご参加をお待ちしております。
日時:2026年3月7日(土)12:30〜17:00
開催方法:Zoomによるオンライン開催(申込者に 3月5日(木)までにZoomリンクを発送)
申込: 3月4日(水)までに下記のグーグルフォームから必要事項をご記入ください。
https://forms.gle/tfEv3oUtByZDg7w17
会員以外の方のご参加歓迎!参加費は無料です。
プログラム (pdf版)
12:30~12:50 総会
13:00~13:05 挨拶
小川 誉子美(横浜国立大学・日本語教育史研究会会長)
13:05~13:35 研究発表1
戦時下における中国華北地区の小学校で展開された日本語教育に関する一考察-傀儡政権編纂教科書『小学日本語読本』の分析を通して-
陳芸謀(天津外国語大学大学院生)
本研究は、戦時下における中国華北地区の傀儡政権編纂日本語教科書『小学日本語読本』を対象に、教授用書や関する言説などを手掛かりとして、教育目的や内容、教授法などの面からその性格を分析することにより、戦時下の中国華北地区の小学校で展開された日本語教育の一側面を明らかにすることを試みる。また、先行する傀儡政権編纂教科書『正則日本語読本』との内容上の差異についても検討する。
13:35~14:05 研究発表2
山口喜一郎の台湾
泉 史生(ヒューマンアカデミー)
「山口喜一郎の台湾」として、台湾に渡り、台湾を去るまでの間を時代区分し、彼の履歴から日本時代、渡台後国語学校第一付属学校時代(国語研究会時代)、台湾教育執筆時代、視学時代、病気療養時代と分け、その根拠を発表しようと思う。山口喜一郎はグアン法を導入したことで名を馳せているが、なぜ彼がそこに目を向けたのか、考察した。近代日本語教育の先駆けとなったのはなぜかを考える。
14:05~14:35 研究発表3
カンボジアにおける日本語教師の直面した困難と葛藤―『カンボジア日本語教育小史:現地にいた一人一人の記録』から
細井駿吾(東京国際大学)
本発表は、カンボジア日本語教育史の資料として『カンボジア日本語教育小史:現地にいた一人一人の記録』に収められた教師の記録を分析対象とする。現場で直面した困難や葛藤、教育上のジレンマなどを抽出し、それらを分類・整理する。個人の記録に基づく具体的な記述を分析することで、教師が現地でどのような経験をし、悩みや葛藤を抱えていたのか、その実像を明らかにする。
14:35~14:45 休憩
14:45~15:15 研究発表4
土居光知(1933)『基礎日本語』における語彙選定方法―C.K.Ogden のBasic English との比較を中心に―
服部一宏(名古屋大学大学院生)
昭和初期、英文学者土居光知が『基礎日本語』で行った基礎語彙の選定において、C.K.OgdenのBasic Englishの影響が指摘されているが、その理論的側面は十分に検討されてこなかった。本発表では、両者の語彙選定の方法に着目し、意味分類に基づく類義語整理という土居の独自の方法の特徴を明らかにする。その解明を通じて、当時の日本語教育における英語教育理論の受容の一側面を教育語彙の点から示す。
15:15~15:45 研究発表5
日本語アカデミック・ライティングにおける内容面の評価―教科書分析にみる歴史的考察―
安達万里江(法政大学)
本発表は、第二言語としての日本語アカデミック・ライティング(以下AW)における内容面の評価が、教科書上でどのように構成されてきたかを歴史的に考察するものである。評価に関する記述(評価観点、評価基準等)を明示する教科書のみを分析対象とした。その結果、内容面の評価に関する記述は固定化されてこなかったことが示唆された。本研究は、日本語AW評価研究史の前提となる教科書レベルの評価観を示すものである。
15:45~16:15 研究発表6
日本語教育史を学ぶことの意義と課題―日本とマレーシアの学習者の比較から
松永典子(JICA九州センター)・檜山純子(Universiti Tun Hussein Onn Malaysia)
本研究では、日本軍政下の日本語教育史を平和のための日本語教育の理念形成や方法論にどう還元できるか、戦争の相克が残るマレーシアとの協働学習を通して取り組んできた。これまでの考察では、歴史・文化・言語の統合学習は学習者の平和創造に向けた態度養成に資することはわかったが、日本語教育史による学習効果の解明には至っていない。そこで、学習者の思考に焦点を当てた分析により日本語教育史を学ぶ意義と課題を提示する。
ライトニングトーク
◆趣旨説明
ライトニングトーク(Lightning Talks)とは、工学系学会やフォーラムなどで行われている短いプレゼンテーション(持ち時間5分)のことです。「こんな資料(資料館)を見つけました。」「最近こんな論文を読みました(書きました)。」「〇〇(地域・時代等)の日本語教育の歴史、面白いですよ。」「研究に役立ちそうなアプリ見つけました。」など、ざっくばらんに情報交換・意見交換をする場です。各5分の発表のあと、ブレイクアウトルームに分かれて、30分ほどそれぞれの発表者を中心に意見交換していただきます。
16:15~16:20 ライトニングトーク
中国での日本語学科の教育-「専門八級」を解いてみる―
光多隆之介(神奈川大学大学院生)
中国の大学の外国語専攻の学生を対象とした試験に「専門八級」というものがある。主として、大学4年生が受験する。就職や進学に有利であるとされるこの試験であるが、中国独自の試験ということもあり、中国の日本語学科とは縁遠い日本人からすると謎のベールに包まれている。今回は、専門八級を紹介するだけでなく、実際に過去問題を入手したため、それを解くことによって中国における日本語教育を考えてみたい。
16:20~16:30 休憩
16:30~17:00 ブレイクアウトルームでの意見交換
お問い合わせは nihongokyoikushikenkyukai(at)gmail.com まで
※(at)は@に置き換えてください。