top of page

2023年度研究発表会のお知らせ

【研究発表会は終了しました。多数の御参加,どうもありがとうございました。】

2023年11月1日

日本語教育史研究会運営委員会


 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日本語教育史研究会2023年度研究発表会を下記の要領で開催いたします。多数のみなさまのご参加をお待ちしております。

時:2023年12月16日(土)11:30〜14:10
開催方法:Zoomによるオンライン開催(申込者に 12月14日(木)までにZoomリンクを発送)
申込:下記のGoogleフォームから必要事項をご記入ください。

https://forms.gle/ZrXcbQGV73Xyx1cG9

会員以外の方のご参加歓迎!参加費は無料です。

プログラム (pdf版)

11:30~11:50 総会

12:00~12:05 挨拶

小川 誉子美(横浜国立大学・日本語教育史研究会会長)

12:05~12:35 研究発表1

新竹縣照國公学校の教案を巡って-台湾・新埔鎮照國國小に保管されている日本時代の資料をめぐって- 

泉 史生(日本語教師養成講座兼務非常勤講師,新宿区立鶴巻小学校学習支援ボランティア)

本年9月中旬、台湾新竹縣の新埔鎮照國國小を訪問した。こことの出会いは照國公学校昭和3年のある教師の教案を入手したことに始まる。その教案を分析していく中でどうしても訪問して、当時の資料の有無を確認したかった。筆記者が誰なのか特定したかった。新竹縣文化局は日本時代に開校した公学校時代の文献を順次デジタル資料化を進めている。新竹鎮文化局の全面協力のもと、資料閲覧も滞りなくできた。新竹縣の取り組みも紹介したい。

12:35~13:05 研究発表2

中国福建省の廈門における日本語教育の歴史的変遷‐インタビュー調査をもとに 

曽 湉恬(横浜国立大学大学院生) 

中国福建省の廈門は独特な地理的位置にあり、重要な国際貿易港であると同時に、台湾と隣接している。1895年日清戦争終戦以降、日本は植民地台湾の総督府を通して、直接間接的に廈門の住民を同化し、その時から廈門の日本語教育も始まった。本発表では、主にインタビュー調査をもとに、学校教育に焦点を当て、1895年から現在まで廈門における日本語教育の歴史的変遷を分析し、各時期の特徴を明らかにする。そのうえで、日本語教育が廈門にもたらした影響や歴史的役割を考察する。

13:05~13:15 休憩
 

ライトニングトーク

◆趣旨説明
ライトニングトーク(Lightning Talks)とは、工学系学会やフォーラムなどで行われている短いプレゼンテーション(持ち時間5分)のことです。「こんな資料(資料館)を見つけました。」「最近こんな論文を読みました(書きました)。」「〇〇(地域・時代等)の日本語教育の歴史、面白いですよ。」「研究に役立ちそうなアプリ見つけました。」など、ざっくばらんに情報交換・意見交換をする場です。各5分の発表のあと、ブレイクアウトルームに分かれて、30分ほどそれぞれの発表者を中心に意見交換していただきます。

13:15~13:20 ライトニングトーク1 

日仏共同支配期のベトナムにおいて仏印政府下で日本語を学んだ学習者の存在−「神父様から日本語を習った」の意味するところ

坪田 珠里(京都精華大学)

第二次世界大戦後、ベトナムの高等教育機関で初めて日本語教育が行われたのは1967年の日文短期大学であった。発表者は、その短大の開校当時に日本語教師をしていた人物に日本語を教えた先生(グエン・ゴック・カイン氏)のご家族に聞き取り調査を行ったところ、カイン氏は、1940年代に仏印政府が行なっていた日本語クラスで「神父様から」日本語を習ったという。今回の発表では、聞き取り調査の結果を報告するとともに、カトリック日本管区の宣教師が仏印の日本語教育に携わった可能性につき触れる。

13:20~13:25 ライトニングトーク2

「日本語教育史参考文献:論文編」第六十八版に基づく日本語教育史研究動向瞥見

中村 重穂

「日本語教育史参考文献」データベースについては、2010年の科研費研究、2016年の川上尚恵氏・中村の本会共同発表、2022年の泉史生氏の本会研究発表に於いて様々な分析が行われてきた。本LTでは従来の分析枠(一部)を踏まえてその後の研究動向を明らかにする。また、新たな分析枠で得られたデータを提示し、21世紀以降現れてきた成長が予想される分析枠をも紹介することを通して、今後の研究の参考となる情報を提供したい。

13:25~13:30 ライトニングトーク3

北京月壇中学日本語クラス一期生のライフストーリー 

范 一楠(横浜国立大学) 

1972年1月に北京月壇中学が日本語クラスを開設した。9月の日中国交正常化の前であり、当時の北京では日本語が学べる唯一の中学校・高校となった。一期生へのインタビューをもとに、当時の日本語学習の様子、卒業後のキャリアについて紹介する。月壇一期生のライフストーリーを一例として、中国社会での日本語人材を時代の中で位置付けてみたい。

13:30~13:35 ライトニングトーク4

宣教師ザビエルの日本語教育 

鈴木 綾春(青山学院大学学部生) 

日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師フランシスコ・ザビエルについて、来日した当初どのような環境で日本語を学んでいたかを調査することによって、原初の日本語教育の実態を明らかにし、初級日本語教育における教育方法に活用できることを期待する。日本語教育には、教科書などテキストを用いた学習や会話を用いたコミュニケーション学習などがあるが、そのようなノウハウが無い状態での日本語教育がどのようなものだったかを調べることによって、より適している日本語の教育法が確立されることを目標とする。

13:35~13:40 ライトニングトーク5

インド北東州における日本語教育

徳間 望(Girijananda Chowdhury University)

本発表では、1944年4月にインド北東部のナガランド州において1ヶ月ほど行われた日本語教育について、資料および現地での聞き取りデータを元に報告する。インド北東地域の日本語教育の始まりとして記録が見られるものの、これまで言及されることが少なかったためである。また、戦後を経て、現在インド北東地域でどのような日本語教育が行われているのか情報共有する。

13:40~14:10 ブレイクアウトルームでの意見交換

ブレイクアウトルームでの意見交換後にZoomによる懇親会を予定しています。

ご参加希望の方は研究発表会のZoomにそのままご参加ください。

お問い合わせは nihongokyoikushikenkyukai(at)gmail.com まで

※(at)は@に置き換えてください。

bottom of page